店舗オープン!
先月、浜松城公園にオープンしたスターバックスコーヒーさん。
地域性を活かした店舗づくりをされるとのことで、弊社も納材のお手伝いをさせていただきました。
本日は、弊社が携った木工事の内容を中心にご紹介したいと思います。
化粧野地、軒天には【浜松市産のFSC認証材】が使用されています。
先日出荷した、600枚程の杉板です。
天井は高く、無地上小の板ですっきり、杉の温かさも感じられます。
解放感たっぷりの空間に杉とコーヒーの香りがいっぱい。
こちらは店舗を囲むように設置されたベンチ。
大工さんと塗装業者さんの協力の元、天竜杉と米杉のベンチが仕上りました!
天竜杉のベンチ
米杉のベンチ
座り心地はいかがでしょうか。
これからの季節、目の前に広がる緑と浜松城を眺めながらのコーヒータイムが楽しめそうです。
なるべく公園の木を残すように建てられた店舗。
豊かな自然に囲まれ、森の中にいるような心地よさを感じます。
既存の木を活かすようつくられたウッドデッキ。
穴に足が落ちてしまわないよう、植栽にあわせた囲い。
そして、建物の関係で切らざるを得なかった木も、形を変え活かされています。
写真は上から『アラカシ』『タブ』『サルスベリ』の木。
全て公園内にもともと立っていた木です。
白くすべすべの幹が特徴の『サルスベリ』は入口ドアの取っ手に。
サンダーをかけ、手触り良く仕上げました。
『アラカシ』『タブ』の木は2、3㎜幅に製材。
いつも製材している杉桧よりも堅く、製材機の鋸歯を替えながら試行錯誤。
デザイナーさんの手により、印象的な天吊アートがつくられました。
他にも、伐採した木をチップにして敷くなど、自然への配慮にこだわった店舗。
店内座席には遠州綿紬のクッションが置かれていたりと、随所に浜松の地域性を感じることができます。
浜松城、豊かな自然、地元の素材。
全国チェーンでありながら、地元浜松の良さを体感できる場所。
その素材として天竜材に着目してもらえたことも、嬉しく思います。
新たな憩いの場として、多くの人が集まる建物。
浜松の魅力を伝える空間として、これからもずっと残っていくであろう建物。
このプロジェクトに携わることができ、本当に感謝しています。
みなさんも是非、足を運んでみてください。