works
2017年03月22日

天竜杉の大丸太③

『天竜杉の大丸太②』の続きです。

img_6471

 

鋸が根元まで入り、杢目があらわれました。

img_6488

かまぼこ状になった丸太。

img_6492

 

 

このかまぼこを、さらに製材します。

img_6510

img_6512

 

 

縦にスライスしながら、製品をとっていきます。

img_6518img_6523img_6532img_6544木取りの通り、無駄は出しません。

大きく形とった材から反りを抜き、成形していきます。

img_6570

丁寧に木屑を払い、一本一本仕上げます。img_6590

芯去材の製材は通常の製材工程より作業が多く、時間を要します。このように、何回か鋸を通してようやく一本の製品ができるのです。

 

今回挽いた製品はこちら。

芯去の桁、柱です。芯を落とした材は割れにくく、柾目が美しく出やすいのが特徴です。

しかし、芯去材は丸太の芯を避けて取るため、大きな材が取りにくくなります。

(柾目を美しく見せるためには大きな丸太が必要)

そこで、今回は樹齢130年の丸太を使わせていただき、芯去の大きな材をとることに

チャレンジしました。赤身がはった綺麗な材が取れました。img_7643

 

 

img_7662『天竜の丸太で綺麗な材をつくり出す事は難しい』と良く周りから言われるのですが、

そんな事はありません。弊社では乾燥機に入れず、天然乾燥で乾かすため、

この製品が使用できるようになるまで早くても3年。長い月日をかけて乾燥させ、

出荷前に再度木取りをします。

手を動かし、汗をかいて良い製品をつくる。『モノづくり』の基本です。

天竜材が持つ魅力を、天竜材の底力を今後も発信できればと思います。

この製品がどのように使われるのかはまた別の機会に。

2017年03月22日 | Posted in 製材事例 | | Comments Closed 

その他の製材事例