4面無節の天竜桧柱②
先日のブログでお伝えした、熊平さんの丸太から挽いた桧の柱。
製材してからすぐに取り掛からなければならない、大切な作業があります。
それは『背割り』です。
製材した柱をそのまま天然乾燥させると、寝かせているうちに乾燥に伴う割れが生じます。
そこで、裏になる面にあらかじめ『背割り』をすることで、他の化粧面の割れを防ぎ、柱の価値を高めるのです。
1本1本、真っ直ぐに鋸を入れます。
表面から柱の中心まで背割りすることで、中の乾燥も早くなります。
大切に育てられた木。最良の状態に加工して出荷することが製材所の仕事です。
もちろん、柱を挽いた残りの側(ガワ)も、外部胴縁などの下地材等として使い切ります。
『生産者の顔が見える』
肉や野菜と同じように、木材においてもトレーサビリティが大切であると考えています。
静岡県産の原木は、販売管理票により、伐採地から出荷に関わる工程を追うことができるようになりました。
今回のプロジェクトで使用する【浜松市産FSC認証材の桧丸太】は、どこで育ち、誰が関わって消費者まで届けられたのかが明確です。
自分の手元に届くまでに、誰が関わったのか。
顔が見えることで、消費者の安心・安全に繋がれば良いと思っています。
先日、『隔月間 コンフォルト NO.153』において、弊社の取組みを取上げていただきました。
『天竜の良材をどう活かすのか。』熊平さんのお話も掲載されています。
天竜の山にはたくさんの森林があり、良材から並材まで様々な丸太が生産されています。
弊社に届く丸太も様々、1本たりとも無駄な木はありません。
住宅材料だけではなく、家具、外構材、工事部材、梱包材など木が活躍する場所はたくさんあります。
それぞれにあった適切な使い方があり、適材適所に使用するために『製材工場』は必要不可欠なのです。
図面を見て製材する。注文に応じて製材する。
永田木材は、木を活かす『最後の砦』。
製材を通して『天竜材の持つ魅力』を全国に発信していきます!