H様邸出荷(神奈川県秦野市)
神奈川県秦野市、H様邸の材料出荷までの様子です。
本物件の屋根は五角形。
特徴的で複雑な構造をしているため、プレカットでの機械加工はできず、材料すべてを手で刻むことになりました。
ポイント箇所の納まりをチェックするため、弊社にて屋根の仮組みをしてから出荷します。
五角形屋根の化粧隅木は5,000×105×300。
大きな寸法ですが、割れが出ないよう芯去りで製材しました。
手刻み加工は大工さんにお願いします。
加工指示図面を細かく確認し、刻んでいきます。
材料の加工後、大工さんに協力してもらい、夏の暑い中、地上での屋根仮組がスタートしました。
水平を出し、高さを合せながら梁を組み、小屋束をたてます。
隅木をかけます。
正五角形ではないため、屋根面の勾配が全て異なります。
複雑な3次元の世界が加工を難しくさせていました。
簡単にはいきませんが、確認をしながら1本1本組んでいきます。
少しずつ、五角形屋根の全容が見えてきました。
北側から。
南側から。
室内天井は全て化粧のため、木材同士が隙間なく組まれている必要があります。
この後、調整が必要な部分を再び加工してもらい、翌日には出荷というタイトな日程でした。
建前に間に合わせるため、運送業者さんも協力してくださいました。
化粧材の梱包が終わり、トラックに積み込み終わった頃には、もう辺りは真っ暗。
現場付近は道が狭いため、途中で2台の3tトラックに積み直しての現場搬入です。
現場での積み下ろしは技術と経験が必要であり、信頼できるドライバーの力が欠かせません。
最良の状態で出荷できるよう、出荷直前まで全力を注いでくれた大工さん。
材料を確実に現場まで届けてくれる運送業者さん。
他にも、たくさんの職人さんが力を貸してくれます。
素晴らしい材料だけでなく、素晴らしい職人(プロ)が揃う浜松。
それぞれのプロとチームを組むことで、製材→加工→運搬まで責任をもって請け負うことができます。
天竜材が浜松から全国へ。
難しい物件でしたが、チャレンジしたことで新しい経験を積むことができました!
貴重な機会をいただいたことに感謝しています。
本当にありがとうございました。